0からの堆肥化施設教室

はじめに 堆肥化ってどういうこと?
堆肥化ってどういうこと?  堆肥の堆(たい)は「積みあげる」こと。堆の字は常用漢字に無いので公的な文書では「たい肥」と表記していますが、ひらがな表記では読みにくいので、このコーナーではあえて「堆肥」と表記します。
 堆肥はとは「わら・ごみ・落葉・排泄物などを積み重ね、自然に発酵・腐熟させて作った肥料」(広辞苑 第四版)と一般的には定義されています。しかし、畜産環境アドバイザーでは家畜の排泄物を主原料とする堆肥については、もう少し違った見方をしています。

【易分解性有機物を分解する】
 家畜のふん尿には有機物が含まれています。微生物によって比較的短時間に分解される有機物を易分解性有機物と言います。

【好気的発酵】
 好気的(酸素が十分にある)条件で有機物をよく分解する微生物にる発酵を利用します。このときに大量の発酵熱が発生し高温となるため、有害な病原菌や雑草種子を死滅させることができます。
 嫌気的条件でも有機物を分解する微生物もいるのですが、分解速度が遅い上に副産物として悪臭物質を作りやすいのです。また、有機物の酸化作用による発酵熱が発生しないため、ほとんど温度上昇が起こりません。このため、病原菌や雑草種子を死滅させる作用を期待することができません。

好気的発酵により家畜のふん尿及び副資材(わら、ノコクズ等)に含まれている易分解性有機物を分解させる工程を堆肥化と呼ぶ。

なぜ堆肥化が必要か
家畜んのふんはどのくらい分解するの
堆肥化に必要な日数は?
堆肥化の準備
処理対象ふん尿の量と水分率
設計計算(1)設計諸元
設計計算(2)副資材
設計計算(3)発酵槽容積
ふんと副資材の分解発熱量
設計計算(4)分解と水蒸発
容積重の設定
戻し堆肥の利用
設計計算(5)戻し堆肥(1)
設計計算(6)戻し堆肥(2)
設計計算(7)戻し堆肥(3)
設計計算(8)戻し堆肥(4)
 
 
 
 
  
 
  2003/11/26:初版